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性格は変わる?交流分析とインナーチャイルドと自分。   

性格は変わる?交流分析とインナーチャイルドと自分。_f0036028_15392568.jpg先日、通っている心理学の講座で、交流分析のエゴグラムの心理テストをやってみました。この心理テストは、簡単ないくつかの質問に答えて、5つの要素がどれだけあるかを調べてその人の性格や行動パターンがどんなタイプに近いかを調べるものです。

CP(規範的な父親)、NP(保護的な母親)、A(冷静な成人)、FC(自由な子供)、AC(従順な子供)という5種類の、どの要素がどの程度あるか点数をグラフにして、そのグラフの形が10くらいのパターンのどれにあてはまるか(近いか)をみます。

今回やってみたら、への字型の円満パターンでした!これは、あなたもOK、私もOKという理想的と言われているもの。私の場合は、Aの方が1点くらい高く、欧米型円満パターンでしたが、これは多分、今回のテストの質問が子供を持つ親向けであったので、他の通常の質問形式もやってみたら、日本人の円満パターンになっていました。それがよいかどうかはまた別の問題になるのでさておき、以前やった時とはずいぶん変わっていて、思わず、性格が変わったのかしら?と一瞬思いました。

かなり昔、本に書かれていたこのテストをやってみた時は、確かNPとACが高くて、FCがうんと低く、ナイチンゲールのような自己犠牲的という結果になっていて、自覚も全くなかったので、びっくりして記憶に残っていました。自分が言いたいことは言えず、察することを大切にするため自分が疲れてしまうので、ストレスをためやすい、自分はNOでまわりはOKというタイプでした。

従順すぎる子供、というのは小さな頃の自分そのままで、思うに、小さな頃に思い込んだことは無意識であるために、大人になってからも何度となく同じパターンを色んな場面で繰り返してきたと思うのです。

私自身に関していえば、生まれた時は小さく弱々しかったので、ずっとひとりでは何もできない手助
けを必要とする子供という風に保護的に扱われながら、一方では母親の家庭生活の愚痴の聞き役をする大人のようでもあり、怒りなどの感情の矛先になるのを怯える子供で、妹の見本になる長子的役割というのを子供心に自分の立ち位置をまわりの様子をみながら決めていたのだと思います。



表面上は平静を装った仲の悪い家族の皆の顔色をいつもうかがいながら、いい子でいることが自分の安全と家族の平和を保つ、と思い込んでいたように思えるのです。実際には、仲が悪かったというよりも、苦手な相手に対しては誰も心を開かず、生活上の必要事項を伝える程度のコミュニケーションのなかった家族という方がしっくりするのですが、子供である自分が、家族間をつなぐ子供らしい役割を果たすことと、耳や目にした余計なことを家族の一方には伝えない大人の役割両方を自覚しつつ、子供心に仲の悪いように見えた家族とその重苦しい雰囲気を無意識にどうにかしたいと感じていたのだと思います。

実際には決して冷たい家族だったわけではなく、外には一切嫌な面を見せないゆえにストレスから一時自律神経失調症になっていた母が、仲も悪くはない父には何も言わず、子供だけに時折何らかの形でストレスを発散していたのを、母の感情や言葉を子供心に必要以上に深刻に受け取って自分の責任のように感じていた、という事実に、インナーチャイルド、というテーマをあらためて考えざるを得ません。

頼りない子と言われながらも、外での困ったことは全部一人で解決していたし、学校での出来事なども、母の調子が悪いとネガティブな反応が返ってくるので話かける機会は少なく大抵は聞き役で、いつも叱られるか世話を焼かれているかどちらかのようなイメージは、怖い母と優しい母の2つの二極であり、母子関係も私にとっては半永久的な問題のようにすら思えていました。厳しい母に従順な私に対し、時には反抗的に正面からぶつかっていく妹に対しては、力づくで抑えつけることもあれば、ある程度の自由を与えていたように思うので、やはり関係性はお互いの相互作用なのだと思います。

私の場合は、他人が感じていることを察するよりも、自分がどう感じているのかを自覚して、人の意思よりも自分の思いを伝えたり感情を表現することが必要だったのですが、どこかで自分の思いや感情を表現すると母や家族に否定され批判され自分が傷つく、と小さな頃に思いこんだまま大人になっていったように思います。自分の本当の気持ちを感じて表現したり、相手に言葉で伝えることがまずは安全と感じられるようになることが、初めにそのテストをした後の数年のテーマだったのだと今振り返るとよくわかります。

自分で意識しなくても、自然とそういう人間関係というか、必要にせまられる場面が何度も出てきたりするので、自分の弱みだったり、あるとよい部分を意識するだけで、少しずつは意識や行動が変わってきたように感じます。未だ、昔のパターンをぶり返してしまうこともたまにあるので、性格が変わった、というよりも、本来の自分らしさが出るか出ないかいうことなのかもしれませんね。自分はNOだったのが、OKになったのは、何よりも喜ばしいこと。素直に喜びつつ、自己肯定を促すローズの精油を今日はお風呂に入れてみたいと思います。

by glaurie | 2011-01-30 12:38 | 身のまわりの出来事

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