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昔のナンシードルーの本に思うこと。   

昔のナンシードルーの本に思うこと。_f0036028_18485146.jpg春ごろにマイブームだった子供時代の愛読書少女探偵ナンシードルーシリーズ。子供の頃にはあまりよくわかっていなかった、色んな背景が面白く感じられました。その当時でも、1930年代に書かれたとう本は、ウン十年の時代背景の差はあったでしょうが、今読んでいると、かなりギャップがある部分もあります。

第一は携帯電話がないこと。主人公は、色んな人と連絡を取るのに、誰かの家の電話を借りたり、電話をかけるためにわざわざ車で電話のある場所まで出かけていて、連絡を取るということがいかに大変かということが伝わってきます。伝書鳩が物語のキーになっている本もあって、子供の頃はあたり前のように感じていた伝書鳩の場面も、現代では少々違和感を感じます。そして次に大きく違うと思ったのが、個人情報の問題です。今だったら個人情報という問題が立ちはだかって、それは無理でしょう…という場面がたびたび出てきます。

18歳の主人公は、家事手伝いという言葉が一時はやったように、父親の雑用を手伝いながら、趣味で探偵業をしている良家のお嬢様という設定です。ボーイフレンドは大学生で、現代版のナンシー・ドルーは、大学生という設定で携帯電話を駆使しながら事件を解決していくらしいので、そのへんはさすがに時代背景にあわせて変えたのでしょうね。

お金の価値もずいぶん違うようで、今の手持ちのお金は…というくだりで、友人達の財布の中身は1ドルや2ドルだったりしています。現金はあまり持ち歩かないというのは今とそんなに変わらないかもしれせんが、日本も昔1ドル360円の時代があったことを考えると、納得です。それはともかく、今読んでいてみると、ずいぶん大人の裏側の事情を詳しく子供に伝えているのねえという印象です。きっとそんなところも、子供の頃には刺激的だったのかもしれません。

そして植物の話が出てくるところで、ラークスパーという花がデルフィニウムと同じということをようやく知りました。主人公がラークスパーの花の話をしながら、デルフィニウムの花の名前は、ギリシャのデルフィに関係しているという部分が確かでてきて、昔ギリシャにいたとしたら、デルフィの神託をしていて、お父さんはきっと…というくだりもありました。フラワーエッセンスにもFESにラークスパーのエッセンスがあって、リーダーシップに関係しています。デルフィニウムもデルフィという場所も大好きなので、何かまたお気に入りをみつけてしまった気分になりました。子供の頃に好きだったものに触れると、忘れていた自分らしさというものにも時折触れることができるようです。

by glaurie | 2010-06-30 22:23 | 身のまわりの出来事

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